ゆたかなうけいれ

ゆたかなうけいれ

 この度はルナ幼稚園に関心をお寄せいただきありがとうございます。
 幼児期は、心身両面にわたり将来とも自分の力で伸びていくことのできる基礎を養う大切な時期です。幼稚園は、そのような人格形成の原体験を存分に貯め込むところです。それは樹木でいえば根っこの部分を育てることにあたります。たとえ幹や枝葉が未熟であっても、根っこさえしっかり張っていれば自然に大樹に育っていくものです。つまり目に見えない根っこの部分が文字通り基礎なのです。大人の目線や大人の都合を子どもに与えるのではなく、子どもが主体的に求めるくらし、園生活を私共と一緒に考えていきませんか?
 入園当初、不安な中にも手をつないで年長さんと一緒に行く『お見知り遠足』 年長児の年少さんをいたわる気持ちがつなぐ手や表情から伝わり、年少さんも信頼を寄せるのです。
『異年齢の出会い』…それは、年長児の責任感や年少児の年長児への尊敬、あこがれの気持ちを育みあう大切な体験です。
 又、年長になると、JR大分駅からあそぼーいに乗って子どもたちと先生だけで稲積水中鍾乳洞に一泊キャンプに行き、ドラム缶風呂体験等をします。子どもたちは、人々の優しさや温もりに触れながら、改めて感謝の気持ちを育みます。広大な自然の中、夜は満天の星空に歓声を上げ、キャンプファイヤーの歌声が山々にこだまします。こうして子どもたちは、貴重な2日間を友だちと共に過ごし一回り大きくなるのです。
 ルナ幼稚園で様々な体験を重ねる3年間は、信頼や温もりの中に始まり、友だちと一緒にたくさんの事を真っ白な心で受け止めながら、先生方の指導の下、日毎成長していきます。それぞれが確かな育ちの足跡を残して年少、年中さんに見送られ卒園して行った子どもたちは、夏祭りや運動会、バザー祭等の際には足を運び、後輩たちを応援してくれます。心につながりを持ち、大人へと成長していった卒園児が、「自分の成長の原点はルナ幼稚園だった」と、笑顔で折々に尋ねてくれるのですから有り難い限りです。
人生の中の幼少期ほんの3年間ですが、その子にとっては大きな大きな成長の根を張る大切な月日ではないでしょうか。
 『人としての基盤作り・心育て…』そんな大事な一時期を教職員が一丸となって、子どもたち一人ひとりを大切に、その時々の気持ちに寄り添いながら、明るく喜びを持ってしっかりと向き合っていきます。私たちは、常に子どもを育てるのではなく、共に心を動かし共に成長していく…そんなルナ幼稚園でありたいと思っています。

理事長 西村 裕美子

園の方針

ルナの子は「明るく元気にがんばる子」「思いやりのあるやさしい子」「生き生きと遊びを作り出す子」

園長先生挨拶

ゆたかな緑に囲まれた園庭、ゆったりと明るい園舎…
ルナ幼稚園の一日は、園児の元気なあいさつと明るい歓声で始まります。やがて園内のあちこちには好きな遊びを選んで生き生きと取り組む園児の姿があふれています。園庭の遊びでは健康な体を、友だちとかかわる集団生活の中では基本的生活習慣や調和の取れた自律性を身に付けていきます。学級の課題活動の中では主体的な活動を通して、物の見方、考え方、感じ方が伸ばされ、最後までやり遂げようとする意欲が培われます。おいしい給食を食べて降園する頃には、どの子も心地よい疲れと充実感をもって明日の生活へと思いをつなぐのです。こうして園児たちは再びくりかえすことのできない大切な幼児期をしんけんに生きています。この子たち一人ひとりの一日一日の生活がほんとうに幼児期にふさわしい内容で満たされる……それがルナ幼稚園です。

園長 阿 部 ルリ子

専門講師と共に過ごすひととき

それぞれの分野の専門の講師を招き、健康な体と国際感覚を遊びを通して豊かなコミュニケーション能力を育てていきます。

ロバート・アンダーソン先生「Let’s A・B・C」

この時期に異文化・多言語に触れていると、多様性、異文化への寛容性、理解する力が育ちます。

荒金節子先生・昌先生の「書のあそび」

のびのびと筆で字を書くことで、良い姿勢や集中力が自然と身につきます。
また、文字や言葉に興味を持ち、ゆたかな感性を表現する力が育まれます。

トリニータのお兄さんと「サッカーあそび」

サッカーを通じて、スポーツで体を動かす楽しさや、ボールのパスなどでお友達と協力する大切さを学びます。

発刊物

園と子どもたち、先生、保護者が、共に成長していく喜びを伝えたいと本にしました。

『こころつないで』

 東日本大震災は子どもの心に止まる大きな出来事でした。「私たちに何か出来ることはないか」そう考え、動き出しました。『心はひとつ、とどけ!元気パワー』募金や折鶴が次々に届き、それには温かいメッセージが添えられていました。そのメッセージを1冊の本にまとめ創立40 周年の記念誌として発刊しました。